環境への取り組み

業務車両の見直し

当社の事業活動におけるCO₂排出量の中で、直接排出(Scope1)の割合は少ないものの、主な要因は化石燃料を動力源とする業務車両の利用にあります。具体的には、営業活動で使用する乗用車や、生産拠点で使用するフォークリフトやトラックなどが該当します。
私たちは、これらの業務車両において、環境負荷の軽減に配慮した車両の採用を推進してまいります。
また、従業員のリモートワークやお客様のリモート会議をはじめとするICTやIoT技術を積極的に活用し、当社独自のDX(RX:ロキトランスフォーメーション)を加速することで、業務車両の利用自体も削減に取り組みます。

環境負荷の軽減に配慮した車両

使用済み段ボールの再活用

私たちの事業活動に限らず、一般購入品や取引先からの納入品の梱包には段ボールが使用されており、日々大量に発生しています。こうした使用済み段ボールの一部は、通函として再利用していますが、その大半はリサイクルゴミとして処分していました。
また、製品を出荷する際には製品保護のためにプラスチック製の緩衝材を使用しており、大型製品ではその使用量も大量になります。
そこで私たちは、お客様のご理解を得て使用済み段ボールを裁断し、従来のプラスチック製緩衝材の代替を進めています。これにより、廃棄物を削減すると同時に、プラスチック製品の使用量を抑えることにつながりました。
今後も、廃棄物の削減活動を継続しながら、製品の軽量化やラベルレス化、また環境に配慮した製品開発にも力を入れてまいります。

使用済み段ボールの再活用

プラスチック廃棄物の削減とリサイクル活動

当社のフィルターカートリッジは主にプラスチックを材料として製造しています。これまでも製造過程で発生する端材などプラスチック廃棄物の削減に継続的に取り組んでいるものの、廃棄物を完全にゼロにすることは困難です。従来、やむを得ず発生するプラスチック廃棄物はサーマルリサイクル(※1)で処理していましたが、焼却時にCO₂を排出するという課題がありました。

そこで当社は、サーマルリサイクルに比べCO₂排出量が少なく環境にやさしいマテリアルリサイクル(※2)への切り替えを実施しています。切り替えにあたっては、「廃棄物分別の方法」や「廃棄物輸送のコスト」といった課題を克服することで、効率的なリサイクルを実現しました。マテリアルリサイクルによって再生した素材は、アメニティ用品や自動車用部品などに生まれ変わります。

今後も「あったらもんだ(もったいない)」の精神のもと、引き続きリサイクル活動や廃棄物削減に取り組むとともに、環境配慮型プラスチックの活用など更なる環境負荷の軽減にも努めてまいります。

※1 サーマルリサイクル :焼却する際に発生するエネルギーを回収し再利用するリサイクル方法
※2 マテリアルリサイクル:廃棄物を再生し、新たな製品を作るリサイクル方法

プラスチック廃棄物の削減とリサイクル活動